AEDと防災
心停止はいつどこで誰に起こるか分かりません。
自然災害もいつどこで発生するか分かりません。
AEDについて少しでも学び知識を得ることで救える命があります。
日常生活での防災、災害発生時の対策として『AED』についてまとめてみました。
AEDとは
・日本語で『自動体外式除細動器』です。
・心臓に電気ショックを与える小型の高度管理医療機器です。
・突然の心停止に効果があります(5分以内救命率50~70%)。
設置場所
病院や診療所などの医療機関を中心に歯科医院や介護・福祉施設などでも設置してあります。
公共施設や学校、デパートなどの商業施設、ドラッグストアや薬局、
全国のコンビニ、駅やバスターミナル、フェリー乗り場などに設置されています。
・日本全国AEDマップさま(出典外部リンク)
・財団全国AEDマップさま(出典外部リンク)
普段の日常生活では『AED設置シール』を目安に探してみてください。
AEDの手順(一次救命処置)
(動画 字幕あり 出典外部リンク:日本赤十字社さま)
※乳児の場合もあり参考になります。
新型コロナウイルス感染症を踏まえた市民による救急蘇生法について
(出典外部リンク:厚生省さま)
救命処置の手順(心肺蘇生とAEDの使用手順)
1.傷病者の意識や反応を確認します。
2.周りに大きな声で助けを求めます。
3.協力者が来たら役割分担で「 あなたは119 番へ通報してください」「あなたは AED を持ってきてください」と具体的に依頼します。
※自分ひとりの場合はすぐに 119番通報、通信指令員の指示に従い、近くにAED がある場合は AEDを取りに行きましょう。
4.呼吸の確認(胸や腹部の動きを確認)
5.胸骨圧迫
6.気道を確保し人工呼吸
7.胸骨圧迫と人工呼吸(心肺蘇生)の継続
8.AEDを傷病者の近くに置きAEDを取り出し電源を入れます。
9.電極パッドを貼ります。
10.電極パッドを貼り付けると「体に触れないでください」など音声メッセージが流れ、自動的に心電図の解析が始まります。
※この時に傷病者から離れる、触らない、触れないようにします。
11.音声メッセージに従い電気ショックのボタンを押します。
12.電気ショックが完了して音声メッセージに従いに胸骨圧迫を再開してください。
※自動的にAEDが心電図の解析を行います。
※電極パッドは剥がさず電源は入れたままです。
13.救急隊が到着後は救急隊に引き継ぎます。
関連情報、その他
・今現在、AEDの実際の使用率はわずか4~5%程度です(設置台数は推定約60万台)。
・AEDの耐用年数は7~8年(メーカーや機種によって違います)。
電極パッドの使用期限は約2〜3年、バッテリーの待機寿命は4〜5年です。
日常点検でインジケータや期限管理タグの確認が必要です。
・今現在、日本の救急出動件数は年間約600万件。
・一般市民による心肺蘇生(AEDの使用を含む)実施の有無別の生存率(8ページ目 出典外部リンク:総務省さま)
令和2年中に一般市民が目撃した心原性心肺機能停止傷病者数は25,790 人で、
そのうち一般市民が心肺蘇生を実施した傷病者数は14,974 人(58.1%)となっている。
一般市民が心肺蘇生を実施した傷病者数のうち、一般市民がAEDを使用し除細動を実施した傷病者数は 1,092 人で、
そのうち1ヵ月後生存者数は 581 人(53.2%)、1ヵ月後社会復帰者数は 479 人(43.9%)となっている。
・AED ペーパークラフト(出典外部リンク:株式会社 坂野電機工業所さま)
ペーバークラフト考案:紙乃製作所ハルトさま
・災害対策医薬品供給車輌
『モバイルファーマシー』(出典外部リンク:一般社団法人 宮城県薬剤師会さま)
AED関連団体
公益財団法人 日本AED財団 さま(出典外部リンク)
特定非営利活動法人 AED普及協会 さま(出典外部リンク)
公益財団法人 日本心臓財団 さま(出典外部リンク)
NPO法人 大阪ライフサポート協会 さま(出典外部リンク)
JR西日本あんしん社会財団2022年度AED訓練器等助成事業団体
【公式】消防救命好きサークル さま(出典外部リンク)
市民団体 命のバトン浜松 さま(出典外部リンク)
AEDアプリ
救命サポーターteam ASUKA(出典外部リンク:公益財団法人 日本AED財団 さま)
MySOS 救命・健康サポートアプリ(出典外部リンク:株式会社アルム さま)
まとめ
AEDで救える命があります。
一般市民でも可能な一時救命処置はとても大切です。
日本では年間7万人以上の方が突然死で命を失っています。
大きな地震や津波などの自然災害の対策も必要ですが、
平常時から救命処置の手順(心肺蘇生とAEDの仕様手順)の定期的な体験や学習をおすすめします。
まとめてみると、わたし自身まだまだ知識不足…。
『心停止』『心肺停止』『心静止』など状態名の違いを知りました。
救命講習にも年1回以上参加して復習します…。
以前、参加した時に、『救命処置で協力者を求め方』を学びました。
「メガネを掛けた紺色のスーツのあなた」など服装の特徴や色で特定することが大切でした。
パッとすぐに特定できなかった記憶があります。
いろいろ忘れているので定期的に参加したいと思います。
救急隊をはじめ、医療関係者、従事者、消防関係者の皆様の日々の活動に改めて感謝致します。
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