非常用簡易トイレの凝固剤について
『備えあれば憂いなし』の非常用簡易トイレ。
災害などの緊急時に必要不可欠と言っても過言ではありません。
今回は縁の下の力持ち、凝固剤についてまとめてみました。
凝固剤について
凝固剤ってなに?
・一般的に「高分子ポリマー」と呼ばれています。
その他の呼称で「高吸水性樹脂」「高吸水性ポリマー」「高分子吸収剤」「凝集剤」などと呼ばれています。
・凝固剤は排泄物の水分を吸水します。
・吸水時にゲル状に凝固することで気化を抑えてにおい(悪臭)の防臭にも効果的です。
どんな商品に使われているの?
・衛生用品では「紙おむつ」などに使われています。
・日用品では「保冷剤(保冷用ゲル剤)」「ゲル芳香剤」や「ペットシート」などに使用されています。
・農業分野では「土壌保水材料」「育苗用シート」、土木分野では「止水シート」に使用されています。
凝固剤を使用する際の注意事項
・小さいお子様や幼児、高齢者の誤飲による健康被害を避けるために保管場所に気を付けてください。
・病院で処方されたお薬の成分で排泄物(おしっこやうんち)がゲル状に凝固しにくくなる場合があります。
※塩分濃度が濃い場合でも凝固しにくい可能性があります。
・凝固剤を振りかけて排泄物を固めた後は自治体の指示に従って処分してください。凝固剤を水洗トイレに流すことは厳禁です。
使用方法を必ず守りましょう。
災害時にトイレが使えなくなる!?
災害時にマンションではトイレの排水設備や上下水道の問題で流せなくなる可能性があります。
マンション住まいの方々は管理人さん(管理組合)に確認を取ってから流水してください。
なるべく一軒家もトイレを流さない、溢れないように『水のう』などの準備が大切です。
災害時のトイレ、どうする?(外部参考リンク:国土交通省さま)
東日本大震災、新潟中越地震や阪神淡路大震災でも「トイレの確保と管理」が避難所で問題となりました。
市町村においてはトイレの確保・管理計画を作成し、地域防災計画等に反映させることが求められています。
まとめ
凝固剤や非常用簡易トイレを備蓄することで、
災害時でもストレスのない「トイレ環境」を確保して安心することができます。
『トイレ問題はとても大変だった…。』
避難所ではトイレの共同使用、プライバシーがない、暗い、遠い、怖い、寒い…。
大震災で避難生活を経験した方々から恐怖やストレスで便秘や下痢などの体調不良などの貴重な意見を耳にします。
災害から教訓を学び、次世代に伝えていきましょう。
平常時から家族と一緒に話し合って防災を心掛けたいですね^ ^
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